セントルイス1
日本→シカゴ→セントルイス
初海外出張。なぜか同僚のA(仮名、本名はW)と2人旅。
成田で当分の間の生活費として4万円ドルに換金する。$330。あとはカード払いでいいかなっと。携帯電話を借りていくことも考えたけど、パス。敢えてパス。
意気込んで、出国最後の買い物は「週刊アサヒ芸能」。
成田12時発で約11時間のフライトの後、シカゴ着。
席の不運か、真ん中の席で両隣の人とタイミングがズレてしまい、寝るタイミングを失ってほとんど寝られず。
そんなこんなで映画を3本見る。
「亡国のイージス」
金払って見たくないけど、まぁまぁ良い映画だった。でもこれの主人公って結局のところ佐藤浩市なのか。
「チャーリーとチョコレート工場」
さっぱり期待していなかった割に面白かった。スマッシュヒット。カラーから考えて絶対見に行く映画じゃないし。
「アイランド」
腰が引けてた部分が多かったけど、タダもんじゃなかった。これってディズニー映画?
シカゴで乗り継ぎ。早速、しくじった。乗り換え先の飛行機はユナイテッド。イキオイで預けた荷物の先はアメリカンエアライン。いきなり荷物ロストか?っと思い、慌てて受け付けに戻ってみたら、「ノープロブレム。荷物はセントルイスに行く。」とのこと。
ただこの「ノープロブレム。」には親切心ではない自分には関係ないという事務的な意味も心配ないという意思表示にも取れるので。
まぁどうにもならないので、乗り継ぎのユナイテッドの飛行機のターミナルに向かう。
「国内線の乗り換えは検査が厳しい。靴を脱がされたりするかも。」
っと話には聞いていたが、靴を脱ぐのは当たり前。
手荷物検査はボディチェック付きのフルセットだった。鞄の中身はもちろん、財布の小銭入れの中までチェックされた。
乗り継ぎの手続きが遅いのもあったけど、3時間くらい余裕をみていた乗り継ぎの時間はそんなこんなで普通にギリギリだった。
プロペラ機ではないにしろ、3列しかシートがない今までの乗った飛行機で一番小さい飛行機と同じだった。
また中のフライトアテンダントが見るからにやる気がなく。
非常用マスクの説明とか、飲み物のサービスとかやたら適当で、むしろ思い描く米国通りで微笑ましかったりした。
しっかし、外国の方々の匂いはキツい。発酵系だったりする。
嗅覚から来る情報で今自分がいるところがどこなのか認識する。脳が強制的にココは日本じゃないんだと認識してくる。
っで、セントルイス。現地時間で1時半くらい。
シカゴに比べると地方都市。空港名はランバート空港。ここからダウンタウンにはメトロという電車に乗って行く。
2時間乗り放題チケットが$2。1日乗り放題チケットが$4.25。
取り敢えず、1日乗り放題チケットを買ってみる。なんかおおらかで誰もチェックしに来ないんじゃないかなぁ...っと思ったら、ダウンタウンに近くなったらチェックされた。
電車の窓から見える風景は正に米国。
煉瓦作りの工場、家々を見た時、なんだかタイムスリップした気がした。
乗ってる人達も米国。
規格外のサイズの大きさ(デブ)が多い。こりゃ錯覚するな。
黒人も多い。白人も多い。黄色人種は車内に僕ら二人だけ。
なんとなく一方的な恐怖感を感じる。向こうからしてみればごくごく普通の日常の中にたまたま黄色い人がいるだけなのに。
兎に角、気が抜けない町にやってきた気がした。
なんだかちょっと切なくなった。
ココは観光地じゃない。間違いなく。
今回はAといっしょとはいえ、二人でいる強みに甘えて軽率な行動を取らないように気を引き締めていかなくちゃっと思った。
ホテルはダウンタウンの南側に位置するシェラトン。
チェックインして、シャワーを浴びて、ホテルの周辺を散策しながら、学会会場にレジストレーションしに行く。
なんか人がいない。まばら。日曜日だから?
近くにホッケー場(ブッシュスタジアム)とベースボールスタジアムがあった。
ホッケーのスタジアムはNHLのブルーズのホーム。
ベースボールスタジアムはカーディナルスのホーム。
セントルイスにはあとアメフトのラムズある。
おそらくスポーツ観戦が好きな人にはたまらない町なんだろうが。
ベースボールスタジアムは移築?中らしく、半壊してた。
なぜかそれを写真に撮ってる人たちがいっぱいいた。よくわからないけど何枚か写真を撮る。イキオイだよ。
セントルイスといえばこのアーチ。
そのアーチを目標に歩く。馬鹿でかい建物なんで、ちっとも近づかない。
そこがダウンタウンにある唯一といえる観光スポットらしい。
それでも人がほとんどいない。
アーチに到着。
ここは地下に博物館があり、このアーチの頂上には展望室がある。
さっそく登ろうと中に入るとココでも入念なボディチェックを受ける。
もう慣れっこさ。
展望室に上がるチケットは$10だった。
展望室にはトラムという乗り物に乗って行く。やたら狭いかまくらみたいなゴンドラに5人寿司詰め状態で。引っ張り上げられる感じかな。なんとなく息苦しくて、気持ち悪くなる。
頂上には縦25cm、横1mくらいの窓が開いていてそこから西はダウンタウン、東はミシシッピー川と川向こうのイリノイ州が眺めることが出来る。
なんとなく息苦しいので、写真を何枚か撮って退散。
こんな馬鹿でかいアーチをどうやって作ったんだろうかっと疑問を誰もが持つ。
いろいろ考えてみた。
その答えはなんと博物館のお土産物屋にあった。完成近いアーチの写真がマグネットになって売っていた。やっぱりそうやって作ったのかと。ふーん。
地下にある博物館も一周する。セントルイスの歴史は西部開拓の歴史=そういう意味での米国の歴史らしい。
米国の歴史に関わるいろんな人物のキャプションが付いていたけど、一生懸命時差を直そうとしている僕のアタマの中にはさっぱり入って来ず。集中出来ず。退散。
その後、本題の学会のレジストレーションにAmerica's Centerに行く。
ダウンタウンの中心街に来ても、なんとなく寂しい感は変わらず。
夕飯を食べるところを探しながら歩くが、さっぱり見当たらない...っというか、空きビル、空き店舗ばかりが目に付く。
レジストレーションは意外とスムーズに済む。しかし5日間の学会なのに$410はちと高い。ま、会社払いなんで。
帰りはさすがに疲れてきたので、メトロ(空港から乗ってきた電車)に乗って、途中下車。食い物屋を探すがやっぱり見当たらない。
5時半になったら、真っ暗で人もまばら...正直ビビリ気味。
セントルイスは米国でも治安が悪い方で夜は出歩かない方が良いと日本で調べた通りの雰囲気。笑うしかないな。
メトロを待っている間もすごく不安。長く感じる。
メトロが来て、乗ってみたら、そこら中にホッケーシャツの人が。
今日はホームスタジアムでホッケーの試合がある模様。
スタジアム前のウサギ(?)の像もユニフォームを着る。
余裕があったら是非本場のNHLを生で見たかったんだけど、あまりに肉体的にも精神的にもクタクタで、腹ぺこだし、ダフ屋と交渉する元気も出てこないので仕方なくパスすることに。
イキオイ、駅を乗り過ごしたら、そこにレストランが何軒かあるショッピングモールがあった。偶然。なんとなく幸運。
いろいろな店があるが、あまり考えずにLandry'sというシーフードレストランに入る。
ステーキを注文。味は素材の味。ボリュームは多い。チヂミみたいなものが付け合わせに付いてた。ビールはバドワイザー。
腹一杯になって、ホテルに帰る。
あちこちで心なしか感じる人種の差。たどたどしい英語しか出来ないこの日本人はこの社会で明らかに最下層にある。
自分の身を守る手段もいろいろ考えなくちゃいけないと思うけど、さっぱりアタマが働かず。ベッドに横になって3時間。目が覚めたらテレビも電気もつけっぱし。
その後2時間ばかりベッドに潜り込んで寝て、再び目が覚めて、この日記をつらつら書く。
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