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2006年3月20日 (月)

エジプトに行ってみた(その3ルクソール西岸)。

モーニングコールは朝2時。
出発は朝3時。
飛行機は5時というなかなかハード(実はこれで普通らしい)な一日の始まり。
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飛行機に乗って、約1時間、ルクソールへ。
ルクソールはその昔テーベと呼ばれエジプトの首都だったところ。
まずはバスに乗ってルクソール西岸の観光。
バスの外から見るルクソールはカイロとうって変わって田舎。
長閑な田園風景が広がっている。そうしてベンジャミンの木。
こっちでは35mもの高さになるらしい。
さとうきび、モロヘイヤ、小麦、農村地帯。
そこかしこにウシ、ヤギ、ヒツジ、ロバ、ウマ、イヌ。
王家の谷を気球に乗って上から眺めるツアーがあるらしく、気球がバンバン飛んでた。
王家の谷に近づくにつれて、砂漠地帯に風景が変わった。

30分程バスに乗って王家の谷に到着。
王家の谷というのは、トトメス1世以降の新王国時代の王の墓がたくさん集まった谷のこと。
ピラミッドを造ると王様の墓だとばれて盗掘されてしまうので、その対策として王様の墓を隠した谷。
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隠してあるだけに掘ればまだまだ出てくるらしく、それらしい人が発掘作業中。
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朝一番なので、ガラガラ。3つの墓を見学。ラムセスI世、III世、IX世の墓。
どこも綺麗なレリーフが色つきで残っていた。
その後ツタンカーメンの墓に入場。
Tutがツタンカーメンのことだってことは、この旅行の前にDeckardのライブ盤で勉強したばかり。
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バスに乗って移動。
ハトシェプト女王葬祭殿見学。
エジプトで初めての女王ハトシェプト女王の葬祭殿。
なんかよくわからないけど、凄い説得力のあるところだったよ。
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ハトホルちゃん。なぜか宇宙人に見える。
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色彩豊かなレリーフ。天井の大の字は星。
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ラムセス3世葬祭殿(メディネトハブ)見学。
ココはかなり見所多し。塔門、レリーフ、礼拝堂。
なんだかアタマの中で大音量のパワースレイブ/アイアンメイデンが流れてました。
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壁いっぱいのレリーフ。もうキ○ガイですよ。
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ココにも綺麗な天井のレリーフが残ってる。
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メムノムの巨像。
周りが畑の囲まれたところに突如現れる巨像。
丁度、人がいなかったので、ぐるっと一周回って写真を撮る。
コレ、凄いなぁ...巨大な鳥の巣。
なんとなく天空の城ラピュタのイメージが重なったよ。
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後ろ姿。
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添乗員さんが注文を取ってたカルトゥーシュ柄(自分の名前)のTシャツを買う。$15。エジプト綿のTシャツが欲しかったんで。
ホテルにチェックインして、自由行動。
ルクソールのスーク(市場)に行ってみた。
泊まっているシェラトンリゾートから2km程歩いて行ってみた。
歩いてみると以外といろんなモノが見えてくる。
パカ、パカ...シャリン、シャリン...っと後ろから来て、「バザール?」とか行って追いついて来る観光馬車。
プップーっとクラクションを鳴らして、止まろうとするタクシー。
全て「ラー、ラー(no、no)」で返す。
そうして足下は馬糞。
後で考えてみたら、一々反応しなきゃ良いんだと思った。
なんか凄い疲れる。
スークに着いたら、道はドロドロで半分工事中みたい。
やたら歩きにくいところだ。暑さと早起きの眠気でちょっと萎えてくる。
店員、客引きが店の前で僕らを待ちかまえてます。
「コンニチワ」、「カワイイ」
「ムル(ミル)ダケ、ムル(ミル)ダケタダ」
「ノータカイ」
「バザールデゴジャール(バザールでござ〜る)」
嫁がお菓子(バラカという干したナツメヤシにアーモンドが入ったモノ)に釣られて、スパイス屋にトラップされて、サフランを買う。
高いのか安いのか相場も全然わからないし、僕は見てるだけ。
そこの兄ちゃんは凄まじく愛想良く、
「フレ〜ンド。ノータカ〜イ。」っと握手。笑顔。しかもこっちをカモる気まんまんな顔で。
その後、香水瓶屋に連れてかれそうになるが、「バイバイ」っとさようなら。

オレンジを買おうかと思ったけど、結構ドロドロ系だったので、手を出すのを止める。
まぁいろんなモノが露店に並んでます。
ヒツジの頭だったり、足だったり。

半分くらい来たところで、変なガキに貼り付かれて困る。
結局、パピルス屋の客引きなんだけど、兎に角、しつこい。
「ガイドは要らない。」っと言えば「フレンド。ガイドじゃないよ。」
「だまれ。(日本語)」とか「うんこ野郎」っと怒鳴ってもひたすら、
「ビッグバザールはこっちだよ。」
「そっちは悪い奴のバザーだ。」
「僕は日本語の勉強してる。」
「日本人良い人。」
「信じてくれ。」
「パピルスの学校に日本人がいて、先生をしている。」
(ココでパピルス屋の客引きだと察した。)
無視していると、そっちに手を引っ張って行こうとするので、いい加減腹が立ったので、人殺しの顔をしたら、嫁に「バクシーシ」っという。
そうきたかよ...「何中じゃ、こらっ!」っとガツンっと行こうと思ったが、
嫁が飴をあげて、終了。
次なんか言って来たら殴る寸前でした。命拾いしたな。
なんかエジプト人が強烈に嫌いになった瞬間でした。
あとで考えるに、向こうも生活がかかっているんだろうけど、こっちも騙されたくない気持ちで必死。基本的に。
そんな中、しつこくまとわりつかれるとそれでなくても暑いのですぐ沸点に到達する。
それは当たり前の図式なんだけど、これも異文化交流。ちょっと反省。もっと心にゆとりをを持たなくちゃいけないんだと思いました。
これがエジプトでの買い物の仕方。欲しいモノは納得する値段で交渉して買おう。
折り合いが付かなければ「ハラース(お終い)。」
しつこい客引きは当たり前。要らない時は本気でぶちぎれた顔で「ラー」と言おう。

そんなこんなでちょっと疲れたけど、歩いてホテルに戻る。

マクドナルド発見。
ココで入らなくても...って感じなのでパス。
イスラム社会でも赤いアタマのあいつは駐禁の標識といっしょに立ってました。
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ホテルに戻る途中もタクシー、観光馬車、ファルーカ(ヨット)の客引きが寄ってくる。
「ラー!」っと答えてさばき続けていたら、次に会ったファルーカの客引きは開口一発、
「ビリーブ ミー!(believe me)」と絶叫してて、ちょっと笑えた。
お前だけは絶対信じないよ。悪いけど。

まぁ僕の異文化交流は負けちゃいないけど、ちょっと失敗に終わった気がした。

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