ニート夫婦。

同僚の方が産休から復帰して来て、暇そうなその人と世間話をすることが増えた。
「そういえばコミケで漫画描いてたオタクな妹さん、どうしてんですか？」っていう話を振ったら、
「聞いてよ...」って感じで長々話されたけど、現代日本の抱える問題に直面しているようで、なんだか面白可笑しく勉強になった。

ネットゲームで知り合って結婚。両者、生粋のその手のプロだ。
その後、旦那は結婚後に東京で就職。なんか仕事をしてたらしいんだけど、なぜか辞めてしまって、元々地元に引っ越して来た。再就職するも仕事上でトラブル抱えて（本人曰くヤクザがどうこう）退職。
現在、夫婦力を合わせて親の遺産（♂親）と退職金（♀親）で生活中。二人でモニター並べてネットゲームは継続中。
妹さんの方はコミケで絵を描いて、少なからず売ってるらしいけど...人気作家なら別として、素人のそれは雀の涙だろう。
同僚の方の旦那さんは土建屋で、この非社会的な夫婦に対して相当頭に来ているらしく、「あいつは何してるんだ。俺が現場でバリバリ使ってやる。」って言ってるらしいけど、「働け。」っていう言葉を持ち出すと、夫婦揃って逆ギレの後、鬱になっちゃうらしい。
「死んじゃいそうだから、働けって言えないよ。」って笑顔の同僚。

この話を別の同僚の方が聞いてたんだけど、現在もネットゲームを2アカウントで続行中の彼は「そんなの普通に聞くぜ？」っていう。
ただこの人も意見はかなり仮想と現実が半々。「そんな奴らは日本の領土を広げるために働いてもらおう。まずは尖○諸島か竹○に送ろう。銅の剣くらい持たせて。」？？？なんか変。
仮想なネットゲームでは旦那はエースでエリートで凄く逞しいかもしれない。でも現実社会じゃどうなの？
親からの援助も限界が来るんじゃないかなぁ？
ゲーム内じゃスライム殴り殺せばお金落とすかもしれないけど、現実社会じゃ鳩を殺すのも大変だ。
比較的簡単そうな酔っぱらいの親父殴ったら、すぐお金は落とすかもしれないけど、すぐ警察にしょっ引かれるだろう。
鬱も含めて一種のトランス状態で「勝ち」なんだろうけどなぁ...
社会派の僕は今後も生温かく見守って行くことにする。