利根川進先生の講演会を拝聴。
寝る間際、怪我に貼ってる絆創膏を交換したらうっすら血が滲んでいた。
もうすぐ一ヶ月経つんだけど、まだ塞がってない(開いちゃう)のか...なんか凹んで寝られなくなって、午前4時。
今日は一日駒場で実験。アレコレ探しながら手探り状態で。
駒場で大学一二年生向けの脳科学の授業に利根川先生が来て、オープン講座になっていたので聴きに行ってきた。利根川先生の受賞されたノーベル賞は最近よくあるじいさん達が貰ってるノーベル賞とは価値が違うと僕は思ってる。あっ島津の田中さんは除く。確かに今肩書きだけ、その容姿をみればじじいも糞じじいだ。
僕は彼の現在の研究の方法論が近いところにあるので、いくつも論文も読んでる。そこの内情もいろいろ伝え聞いている。毎回、改めて凄いと思うし、全くそこに至るまでが理解出来ないこともある。先生の思い描く絵を具現化出来るような余程優秀なスタッフがいたということだと思うだけ。ただ読んでみると本当にわかるけど、ええっこんなことするの?確かにそういう手もあるなぁって驚かされるのは間違い無い。
何の話を聴きたかたかと言うといくつかある。所詮大学生の講義なので話はそんなに突っ込んだところまで話はいかないだろうから、それでも滅多に日本でしかも日本語で話をする機会は無い。拝んでおかなくちゃいけない訳です、分子生物学を志してた人間としては。
そんな先生が今の大学生にどんな話をするんだろうか?ということ。
あと一番の興味は今の学生が大先生を前にして何を感じて、何を考えているか垣間見れそうだからだ。
結論から言えば、先生は僕が感じるところの横綱でしかも大横綱だった。実績云々の部分を超えて、本人の持つ全体のその場の空気感が明らかに違う。桁違いに。僕は普通に会社のみんなが大先生、大先生とちやほやする先生でもそんなに大したこと無いと思っている。実際、そんなに大したことないことが多い。会ったたくさんの大学の先生の中で「コイツはヤバい。かなわない。」 と思った人は実質今までで一人だけだ。今回はそれを超えての初の大横綱。なろうと思ってもなれない表現としての横綱。そんな感じで尊敬とは別次元のモノ、「持ってる」くらいなら誰でも「持ってる」し。そんなんじゃなく。
今の大学生の考えていることの多くが、これからの日本への不安なんだと思った。やっぱりな、僕もそう思う。これからのこの国を担って行く人材が感じている通り、この国の現状は悲惨でどうにもならない方向に向かってる。正直、リーダーがリーダーとして機能していない。リーダーを支える仲間もイマイチなのばかりで、本当にどこ見ても馬鹿ばっかだ。多分、みんな賢いから本当は気がついてるんだけど、どうにもならない仕組みが出来てしまっているんだと思う。そういう基盤がきちんとしてないから、それをどうにかしないとクリエイティブなことって出来る訳無い。当たり前だ。芸術家にはパトロンが必要なのと同じ。
日本人のアイデンティティを彼に振るのは少し面白かったけど、それも想定の範囲内。先生の答えもほぼステレオタイプで叱咤激励する形でカッコ良くまとまっていた。英語と日本語がちゃんぽんなのは仕方ないし、笑うところではない、親身になって伝えようとする情熱が素晴らしいと思った。
学生からの質疑内容はコンパクトで及第点くらいか。僕の半分くらいの年齢なんだから、もっと大きく構えていて欲しいよ。まずはそのことが好きか嫌いか、自分が気がついたことが面白そうか。そこに傾けられる情熱、それに加えて切磋琢磨出来る仲間が見つけられるかどうか。そこからだと思うよ。
総じて面白かった。米国の大学の講義スタイルみたいでなんだか賢くなった気分になれる。こういう講義が生で聴ける最高学府ってやっぱり凄く良いところだ。
ただそこで働いてるおそらくサクラで呼ばれてると思われる教職員は僕の隣でイビキかいて寝てたけど。
MHP3?ああっそんなのあったね。まだ人差し指がうまく動かないから、まともに出来ないし、カプコンの前回Wii版の流通面の失敗責任をユーザーに被せるような今回のやり方が無茶苦茶気に入らないのでしばらく買わないことにする。
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