勤労感謝。
勤労サラリーマンな僕は当然お休みだ。
立川談志がとうとう逝ってしまった。
その落語は呪術的だ。鬼気迫る盛り上がりがそこにある。話してると自分でも盛り上がってくるんだろうな、そんな感じでグイグイ引き込まれる。僕はなんかあった時のために立川談志の落語をiPod touchにいくつか入れて持ち歩いている。
伊集院光の深夜の馬鹿力にゲストで出た時、伊集院光が噺家を辞めた理由は若い頃の立川談志の落語(雛鍔)を聞いて壁を超えられないと感じたという話に対して、
「うん…どうも聞いててウソくせぇなぁ、辞めるきっかけを待ってる気がするな」という返答。
結局、そんなに好きだった訳じゃなくて、いつか辞めよう辞めようと思っていて、体よく辞める理由を探していたら、それがたまたまこれでいいやと見つかったから辞めたんだよっという話がこの後続くのだけれど、これは実に奥が深いやり取りだ。
言葉を飯の種にしてる噺家なんかは一言一言の受け答えが日本刀の斬り合いみたいなものなんだろうね。この瞬間、ザックリ伊集院が殺られてるし、救われてる。
この話、かなり有名で印象に残ってる人、多いんだろうね、訃報ついでに有名どころでも内容が一部テープ起こしされてた。レギュラー的におこされてるところではこの辺り。
1998年12月14日放送、第166回放送かな、手元のファイルによれば。
僕も辞める理由をいつも探しているんだけど、なかなかどうしてこういう超えられない壁にぶつからずにいる。
騙し騙しやってきてるところもあるけど、ただあまりにもう馬鹿らしくて、そろそろ限界かなと思ってる。
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