そこまでのことはないのだけれど、軽く凹まされる。
都内、外出。丸ビルあたりまで。丸ビルの上にカンファレンスルームがあるのを初めて知った日。
東京は暖かく、すっかり春みたい。あとは風が気持ちいい。花粉も少ない気がする。
事の発端は1月末くらいか。同僚から大学の先生から会社宛に案内状が届いているという話になり、時期的にもただの就職活動の斡旋かと思ったら、ちょっと違っていた。まぁその一環ではあるのだろうけど、「学科名をもう一度、農芸化学科に戻す。」それにあたって学内シンポジウム的な決起集会みたいなものを開くという話だった。やはり、天才的なセンスの持ち主はやることが違うなぁっと思う。
途中、お腹の調子が悪く、退席していたり、居眠りしてしまったりだったけど、伝統的な実学という名の農学を体現する体制が出来ているのかな。思想的には素晴らしいと思った。今のところ、日本が世界の中でブランドとして生き残っていけるであろう手段の一つは第一次産業だけだろうから、これはこれで良い。ただ僕も年齢を重ねて、実学だけでは人類を救えないことを知ったし、教育の場で教科書を書き換えることは実学だけでは出来ないという事実も知った。大切なのはバランス感覚だし、いろんな人が居て、活躍する場があって、それが社会として成り立っている。実は馬鹿はほんの一握りなのだ。あとは学生さん達の質か、出来ではなく、人間としての質だ。この天才的なセンスの継承者たるべき人物が世の中にいるかどうか。そこだろうなぁ。それは残念ながら僕では無かったし、僕の同期にも後輩にも居なかったように思う。
シンポジウム終わって、軽めの情報交換会という名のビール付きの名刺交換の場で、懐かしい先輩や後輩に挨拶。ついでに当時の大学の先生方にも挨拶して回る。「あんた達が生きているうちに、もう一回、僕らの学年の同窓会をやりますよ。」と宣言してきた。ただし、その場ではイキオイで今年の秋と言っちゃった...2019年の秋だな...この辺は学生の時と変わらない出来の悪さである。
先生方は、学生時代から相変わらずの中途半端な立ち位置の僕に「結局、何がしたいの?この後どうするの?」っと直接は言わないけど、目がそう言っているようで、少し後ろめたい気持ちもある。そこの部分の夢はとっくに木っ端微塵なので、どうにもならないので、胸張って生きてくしかないのだけれども。
終わって、夜の東京駅。
東京駅周辺もなんだかとても綺麗になった気がする。
なんだろう、行かなければまた違う意味で後悔していただろうし、いろいろ複雑な気分だ。
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